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2006年10月11日 (水)

「最高裁でも頑張る」

元プロレスラーの高田延彦さんとタレントの向井亜紀さんが、米国で代理出産して産まれた子供について、出生届を受理するよう東京高裁が決定した。それに対して、品川区は決定を不服として最高裁に抗告した。

代理出産:子宮がなく自分で子供を産めない場合、自分の卵子と夫の精子で体外受精をした胚を、他の第三者の子宮へ移植し、他人に産んでもらう。

いろいろ問題があるのです。

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現在の日本の法律では、赤ちゃんを産んだ女性が、その母とされています。

今回のケースは、向井亜紀さんは自分の卵を他の人に移植したので、遺伝的には間違いなく母です。

日本では、他の人に子供を産んでもらう代理母は、妊娠・出産に伴う危険性と倫理的観点から、今のところ学会レベルで禁止されています。世界的に見ても、代理母出産を認めている国は少ないのが現実です。

代理母が行われている国での問題は、代理母を受けた人が出産に伴い母性が芽生え、赤ちゃんを渡したくないと言うことがあったり、逆に染色体異常や奇形児だった場合、依頼側が赤ちゃんを引き取らなかったりすることがあるようです。

日本では、まだまだこの問題に関する議論さえ不十分で、一部の有識者(?)により、学会の指針が決められ、何の強制力もなく、我々生殖医療に携わる者が自分の倫理観で、この指針を遵守している状況です。

今回の向井さんの件で、日本での世論が盛り上がり、倫理的議論がなされ、さらに法整備までされていくことを願っております。

この国における生殖医療とその法整備の遅れに、真っ向から問題提起され、自分の信念において頑張られている向井さんご夫婦にことの是非に関係なく、エールを送ります。

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医療」カテゴリの記事

コメント

雲流先生
大変ご無沙汰しております。
アーサーこと、AV男優の友人のオーラです。
先生の日記はちょくちょく読ませてもらっています。
コメントをする機会を失い、申し訳ありませんでした。
先日もアーサーが、NYに遊びに来たときに、
雲流先生は本当に凄いすごい言っていました。
ひなた風さんからもいろいろ伺っています。
さて、今回の高田さんと向井さんの話本当に勉強になりました。先生たちのように、実際現場に携わっている人から見ても
彼等は戦っているわけですね。
先生達も何かもっともっと日本をよくしたいという気持ちが
伝わってきました。
「エールを送ります。」という言葉重みがありました。
先生も無理をなさらないようにお体気をつけてください。
荒澤

投稿: オーラ | 2006年10月12日 (木) 12時11分

NYで頑張っているオーラちゃんへ
NYでの活躍日記で見ています。
目標に向かい頑張る姿は、すばらしいものです。
人に刺激が与えられればなおすばらしいですね。
お互い頑張りましょう。応援しています。

投稿: 雲流 | 2006年10月14日 (土) 18時10分

友人オーラちゃんもコメントしていますね。
これは本当に難しい問題ですよね。卵子と精子はもちろん高田夫妻のものだってことはよくわかりますが、着床し胎盤が出来上がり、その胎盤を通過して入り込んでいく血流はもちろん代理母のものですよね。
でもそのDNAは変わりませんもんね。答えを出すのは難しいですが、僕も高田夫妻にはとことん戦って、日本なりの答えを出してほしいです。不妊の分野は本当に法律で悩ましい話が多いですね。

投稿: アーサー | 2006年10月15日 (日) 22時14分

他の方のコメントみて、AV男優(へ?チョコボールみたいの?)とか、NYのオーラちゃん(ん?かばちゃんみたいな、オカマ?ニューハーフ?・・・)といろいろ想像しちゃいました(笑)ブログをのぞいたら、「何だ、普通の人じゃん」と自分の妄想に恥ずかしくなっちゃいました。
雲流さんはいろいろなお友達がいるのですね。物事を色々な立場・意見から見れて楽しそう。
代理出産のことは、生まれてきた子ども達が戸惑わないように、早く法律を決めてあげて欲しいです。

投稿: ピンパン | 2006年10月19日 (木) 12時43分

このあとのお孫さんを出産した代理出産の件もそうですが、法の整備が進まないのは、議員の間でも関心が低いからだそうです。国民も同じなのでしょうか、どことなくタブー視されているから議論されない気がします。
裁判で争っている方もある一方で、個人のプライバシーの問題もあると思いますが、多くの意見、議論が高まらないと、この国では何も決まりません。大いに語り合うべきだと思います。

投稿: 桜井明弘 | 2006年10月22日 (日) 17時09分

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» 代理出産 [産婦人科クリニック さくら]
凄く反響を呼びましたね、以下にまとめられてあります。 http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/surrogate_birth/ 皆さんはどのように感じましたか? [続きを読む]

受信: 2006年10月22日 (日) 17時31分

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