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2007年1月29日 (月)

周産期医療

新生児治療室(NICU)の不足実態

昨日は、当直でした。

最近は、新生児治療室(NICU)のない病院で蘇生など必要な小さい赤ちゃんが生まれると、予後にかかわるため、出来るだけNICUの設備のある病院で出産してもらうようにします。

早産になりそうな場合、母体搬送といって、お母さんごとその施設に搬送し、そこで出産するのです。

昨日まさに、早産になりそうだったため、搬送先を探しました。

しかし、県内どこもいっぱい。27週だったため早産の中でも非常にシビアな症例です。

群馬県では、この週数だと、3施設しか母体の受け入れ先はありません。母体というより、この週数で生まれた赤ちゃんを治療できる施設が、3施設しかないのです。

新生児治療施設はいつも満床状態です。

昼過ぎから、搬送先をあたり、何度も連絡を入れ、状況確認します。受け入れ先の先生も親身になってくれますが、一杯なものはどうすることも出来ません。

夜になり、このままでは、当院で分娩になってしまうかも?とあせりだしたころ、また連絡を入れてみたら、何とか受け入れできる施設が見つかり、救急車で無事搬送できました。

あとは、向こうの先生方にお任せして、お母さんと赤ちゃんの無事を祈るばかりでした。

分娩は急に進行することもあり、搬送のタイミングは非常に難しいです。しかもその際に搬送先がないなんてことになると、最悪です。

産婦人科と同様、施設も医師も少ない新生児科です。

日本の周産期医療は、まさに綱渡り状態です。

もはや現場の努力だけではどうにもなりません。少しでも早い体制の整備が必要です。

生きた心地がしない当直でした。

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コメント

初めまして。当方NICUで働く看護師です。
やはりとの県でもNICUの不足と医師の不足は一緒なんですね。
お仕事大変だとは思いますが頑張って下さい。27週のBABYも無事に育ってくれるといいですね。

投稿: おたんこナス | 2007年5月 8日 (火) 15時48分

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