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2007年6月12日 (火)

ノーフォールト感想

主人公奈智は、一人前になりかけの若き女性産婦人科医師で、患者からの信望も厚い。そんな彼女が、医療裁判に巻き込まれていく様は、読んでいる方がはらはらさせられる。
専門的内容が多く、一般の人には多少理解しがたいところが多いかもしれないが、逆にぜひ一般の人の感想を聞いてみたいところです。
この本にでてくる医師同士のやり取りなどは、まさしく我々の日常の一風景であり、自分のことと錯覚させるくらい現実を描写しています。
だからこそ、ミスは犯していないはずなのに、結果責任を問われるようなストーリーに、現況を重ね合わせ、明日は自分に降りかかる現実を突きつけられる気がしました。
ラストでは、涙が止まらなくなりました。
ぜひ多くの人に読んでいただき、それぞれの人が感じることを聞きたいです。
ミスは犯していないのに、結果が悪く責任を問われた同僚医師たちが、どんどん産科から離れていっています。
この悪循環を断ち切らなければ、アメリカのある州のように産科医がいなくなるでしょう。
誠意をもって救おうと思っている医師に問われる責任が大きすぎる現在の司法制度に疑問を持っています。
岡井 崇 / 早川書房(2007/04)
Amazonランキング:4474位
Amazonおすすめ度:
リアルです
すべてのマスコミに読んでもらいたい
全ての人に読んでもらいたい1冊

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コメント

私も泣きました!ハラハラドキドキとやりきれない憤り・・・主人公が戻ったシーンには「先生!」と駆け寄って握手とハグしたい気持ちでいっぱいになりました。大学病院を知りませんが、こんなに熱い教授がいてくれたら、日本の医療だって捨てたもんじゃない!と。頑張れ日本の産婦人科医!と応援したくなる一冊でした。

投稿: ジソ子 | 2007年6月18日 (月) 07時45分

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受信: 2007年6月29日 (金) 01時28分

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